2009/10/31

オリオン座

ベルリンに来てから、夢をよくみるようになったのだけれど
その夢の多くがとても現実味があって
朝、起きると「あれってどうなってたんだっけ?」と思うことがよくある。

今日も起きると「あれって?」と思った。
そう思っていると、まだ朝5時だとわかった。
まだ暗いので、もう一度寝ようかなと思っていると
窓からオリオン座が見えた。
ぼくは寝るのがもったいないと思って
ぐっと窓に近づいて
星を見た。

とても、とても澄んだ夜の空で、
とても、とてもきれいだった。

実は、ぼくは星座というのはオリオン座しか知らない。
「あれがそれで、これがあれなんだよ。」という感じで、夜の空を見ながら
星座のことを教えてもらったことはあったけれど
次の日には忘れてしまっている。
だから今はオリオン座だけわかればいいと思っている。

ぼくにとってオリオン座というのはとても大切なものだ。
小学生を卒業して中学生になる時に、家族みんなで千葉から埼玉に引っ越しをした。
とても寂しかったのだけれど
引っ越しの夜に車の窓から空を見上げると、オリオン座がとてもきれいに見えたのを今でも覚えている。

別れと出会いの季節にぼくの上にはいつもオリオン座があった。
今でもまだオリオン座がある。